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フライフィッシング
▲ビーズヘッド+フェザントテール+ヘアズイヤー
連続ですがまたタイイングの話題。(マジOFFな雰囲気に突入だ)
上の画像はキールタイプのビーズヘッドニンフ。元ネタは
下北沢ロフトの長沢幹夫さんだ。(フライ雑誌などに登場する)
この毛鉤はグラブ系フックに巻き、画像の通りグッと前のめり重心でシャチホコ立ちするほど。これでボトムを引いても根掛かりしにくいという物だ。
しかしビーズヘッドという素材は、物によって使い方に要注意。
▲GRAINNのビーズ 拡大画像
上の画像は入手しやすいGRAIN製品。片側の穴だけ面取りされ、その反対側は放置です。
(左列:穴開けっ放し 右列:面取り済み)
こうして拡大してみると、かなりマチマチな形でしょ。特に左列手前の物には穴の周囲にバリがあります。
このバリはクセモノです。フックのアイ側にこれが来て、アイの突出が少ないとこのバリでティペットが断裂しやすくあります。いや、バリがなくとも穴の角自体が鋭く危険。
そこで、面取りされた方をアイ側にしておくのがどうやら正解な気がします。いやこの画像で見る限り、面取り済の方だって角がティペットに当たって欲しくはない。
ですから、ビーズ固定には余裕を持って穴からフックのアイを出しておくべしでしょう。(アイを出しすぎると恐ろしく不格好な毛鉤になりますが)
それからバリをボディー側に使ったとしても、タイイング中にスレッドが切れるなんてこともあり。(最後に締め込む位置ですから)
このバリを除去しようと思うのですが、意外に硬く、物が小さいだけに作業が困難。
まあ、他にはもっと美しい仕上がりのビーズも存在し、おしなべてタングステンの方がキレイな形で穴周辺の仕上がりもグッドなようです。
ちなみに、手芸店で「ブラスビーズ」という名称で手頃な大きさの金玉が販売されておりますが、あれはブラスでなくてプラスチックにメッキですのでお間違いのないよう。
この記事に対するコメント
本文中に「タングステンの方がキレイな形で穴周辺の仕上がりもグッド」と記述しましたが、私の画像そのものがどうやらタングステンでした。(;_;)
長い間ありがとうございました。
FFとキャスティングの楽しさを世界に伝えた人。
http://www.melkrieger.com/index.html
ニンフのキール(USD)はテンションがかかると結構自然とそうなるようです。
USDになりにくいのはGRHEの様な左右掻きだしタイプのようですが、ゲイブ側の掻きだしを減らす事も有効です。
ニンフが泳いでいるときはいいんですけどね、このシャチホコ立ちニンフはボトムに接触したときの根掛かり回避ですわ。ビーズヘッドの内側にウエイトを巻き込み、ボディー部にはウエイトを巻かず、ヘッドに重量を集中させます。ボトムに触れたとき、「ズル引く」ことがなく転がる感じになるように。
うちにもCapsのタングステンと銅のビーズヘッドがありました。Caps製はどちらも合格ラインにあるように思えます。どうもGRAIN製品は最後のツメが甘いような製品がちらほらあるような。(フックはTMCあたりと変わらない気がしますが)