フライフィッシング備忘録

時々シングル・アンダーハンドキャスティング探検隊 Flyfishing Notebook
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アマゴの沢イワナの谷2015年5月21日


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天川本流筋上流部 2015年5月21日

昨日の深夜から未明にかけてそこそこな量の降雨。気温はここ数日間よりも5℃ほど下がるらしい。

■アマゴの沢

午前6時頃、幸先の良いスタート。背の張った良型アマゴが出た。

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このポイントは目的の場所と勘違いして降りた初めての場所。こんな魚が出るところがまだあった。

しかしながら後がなかな続かない。次々にポイントを打ちながら上るが反応は薄い。

夜半の雨はここのところの減水状態を回復させるまでに至らなかったようだ。期待していたヒラキはチャラ瀬に変わり、プールは水がほとんど止まったような状態になっているか、ことによっては流れから分断されて水たまりになってしまっていた。

このような状況だから、知っているポイントはことごとく消滅していた。その代わりに普段は徒渉できないような場所でも自由に行き来することができた。とは言っても流れがチョロチョロ過ぎるのでは魚の居場所がない。すなわち打つべきポイントが非常に限られているのだ。

今日のアマゴは核心部分から出たものは最初の一尾。他のすべてはいつもなら二番手以降が陣取るような場所から出た。

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▲核心部分から魚出ず。ちょっと変わったところとか二番手以降の場所から。
 (いつもはこういう所に魚はいない)

さりとて魚影がどうしようもなく薄いわけでもなく、こちらに気付かれて走る姿を何度も見た。しかし魚の反応する距離が、僕自身の射程範囲ぎりぎりである。減水と毎日のように現れる人影に敏感になっているのだろう。『核心部分から出たのは一尾だけ』これが意味しているのも減水と釣り人の圧力が関係しているように思われる。
 ■イワナの谷

前回も今回も、イワナの顔を見ることができなかった。姿を見はしたけれど、顔を拝むことはできなかったのだ。

しかし、水が止まったプールではイワナが石の影から走るのを何度も見た。本当はイワナの魚影は薄くはないのだろう。しかしアマゴが釣りきられるまで餌が流れ来る場所には入れないといったところだろうか。

しかしただ一箇所、とりあえずイワナをかけた小プールがあった。

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上画像の中心部にある石の向こう。うまい具合にブラインドになっている。底には大きな平たい石が沈んでいる。画像では浅く見えるが、最深部でたぶん1m以上の深度であることが水の色から判断できる。

このプールのバブルライン、流れ落ちの白泡の切れ目、その左右の巻き、そんなとところに何度かフライを落とす。

あきらめかけつつ、中央の石の両脇、裏側に何投かすると、沈んだ平石の上に黒い影が浮かび上がった。

あの黒っぽい背中は、どうやらそこそのサイズのイワナである。もしかしたら尺近くあるのだろうか。

「これはきっと釣れるに違いない」

中央の石の裏がもう少し見える位置に移動し、彼か彼女の頭の上に、フライがポツリと落ちるようにキャストする。

二投目、フライが石裏に落ちて0.5秒後のこと、黒い影がほとんど垂直に水面まで躍り出るとフライを吸い込み、次の瞬間その影は身体をひるがえして今度はほとんど垂直に降下した。

これらの出来事の合計1秒間のこと、反射的に竿を掲げると「グンッ」という手応え。

そしてその直後に今度は「ダルンッ」という感触がロッドを持つ手に残った。・・・

「ダルン」というこの感触は、フライが外れたか、ラインブレイクに他ならない。グラスロッドでこれが起こると確かに「ダルン」という感触なのだ。

ラインをたぐってみると、ダルンの原因はラインブレイクの方であることがわかった。それも、リーダーとティペットの結び目で。そうなると、魚の口には5フィートほどの釣り糸が残っている。これはあまりにも魚が不自由である。

一般論としてフックが魚の口に残ったとしても自然に外れる確率が高いという。しかしティペットを5フィートも引きずりながらでは、フックが外れるまでその魚が生きながらえることができるのか、はなはだ疑問である。少しだけ希望があるとすれば、この魚を掛けたフックがバーブレスだったということだけだ。

忸怩(じくじ)たる思い、というのはまさにこれ。その思いがこの文章を書かせていると言ってよい。

さて、切れた結び目は意外に新しい。普通に考えて強度自体は問題ないという判断で使っていた。いつものエイトノットである。

切れた結び目を観察すると、ティペット側がリーダー側に食いちぎられる形になっている。使用リーダーはTIEMCOのフィネス5X。これは細い割にターンがしっかりしていて使いやすいのだが、細くてもターンを稼ぐためにもしかして硬くしてはいないかという感触あり。

結び目の強度は、結んだ両者の太さもさることながら、硬さの違いもかなり影響していると思う。特に、合わせを入れるような衝撃に弱いのは硬さの違いによる方だと思っている。殊に、フロロ+ナイロンの組み合わせなどかなり結束強度が落ちると思われる。硬い方が柔らかい方を食いちぎる形である。


さて、日が落ちてきてぼちぼち納竿の時刻がきた。

しかし気になるのは長いティペットが付いたままの、たぶんイワナである。もしも僕に釣られてくれるなら、フックごとそのティペットをはずしてやろう。

そう思って例のポイントに行ってみた。ほとんど無駄だとわかっていながら何投かしてみる。

何投かして気づいたが、底に入っている平石のさらに下にじっとして動かない影。きっとあの魚ではないか。

わかっていて避けられる殺生なら避けようとして竿を振っているのだが、本当にそうならレジャーの釣りなどするなということになろう。これがキャッチ&リリースの避けがたい自己矛盾である。それと同時にどこかに欺瞞が含まれているようにさえ思われる。どこまで行っても言い訳しかできない。まさに人生そのものかもだ。

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▲午後は風が強まり、6'9"#4のグラスロッドで


■追記:PazdesignのウェーダーZBW-504の使用感

ついでながら、過日新調したウェーダーPazdesignZBW-504のこと。

以前使用していたリバレイのアクアマックス素材の物の比べてかなり動き易く軽快。ただし、私の体型は標準体重よりも少し痩せ気味なことがあり、太もも周りのだぶつき感がありますが、それは仕方のないことでしょう。

家に戻って干すときになるほどと思いましたが、膝の部分がもとより幾分曲がった状態に縫製されているのがわかります。

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また足の甲から上の関節部フロントにあるネオプレーンのラップが柔らかくフィットしており、足首の屈伸が楽。急斜面や岩の上り下り、歩行が全般的に良好です。

当日、かなり気温も上がり上はTシャツの時間帯にはそこそこに汗もかきましたが、このウェーダーの透湿性能はまずまずといったところでしょう。大変コスパの良い商品と思われます。
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