フライフィッシング備忘録

時々シングル・アンダーハンドキャスティング探検隊 Flyfishing Notebook
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にしきたトレーディングさんのフライ用リールの紹介

にしきたトレーディングさんのフライ用リールの紹介。
にしきたトレーディング・サーモンリール1

■スペック
 
#3/5のスペック:スプール外径約80mm、幅(内側)約23mm、重量:約160g
巻き:右巻き ※左巻きにチェンジはできません。
 
とりあえずサーモンゲームという名のリールですが、ラインキャパとしては#3〜5。なればサーモン釣りではなく日本の一般河川で使用することになるでしょう。それにしても全体として仕上がりの良い品物です。アルミの削りだしに黒い部分はアルマイトでしょうか。
 
にしきたトレーディング・サーモンリール2
 
■構造
 
さてこのリール、早速解体してみますとボールベアリング二個で両軸受けという構造。フレームは特に屈強そうです。
 
これなら確かにサーモンの引きにも耐える雰囲気ありあり。そしてボールベアリング二個の両軸受けですんで回転の滑らかさはすこぶる良し。
 
小型リールの多くは「片持ち」が多いのですが、一度「両軸受け」を使ってみると、回し心地がかなり異なることに気づきます。私の手持ちでは#3のシグネットがそれに当たりますが、両軸受けの回し心地を知ると病みつきものですぜ。
 
にしきたトレーディング・サーモンリール3
▲サイドプレートを外した状況 細かいドラッグギヤとベアリング
 
にしきたトレーディング・サーモンリール4
▲クリックドラッグ調整のメカニズム
 
■実際のラインキャパ
 
さて、スペックとしては#3〜5ですが実際にラインを巻いてみます。
まずは#3を巻くとこの通り。
 
にしきたトレーディング・サーモンリール8
▲DT#3ラインを巻く
 
にしきたトレーディング・サーモンリール6
▲DT#5ラインを巻く
 
こちらは#5。ともに25m程度のDTラインです。
 
こうして見ると#3と#5の差があまりなく、まだ余裕あり。多分#6あたりも十分に巻き取り可能でしょう。
なお、アーバー部の太さはミッドクラスでフルーガーのメダリストよりも少し太い感じ。
 
■マッチするロッド
 
さて、重さが160gと、ライン番手からして重い感じではありますが、手持ちの8フィート#4〜5ロッド、それに9フィート#5のロッドに対してはマッチングOK。さらに7.7フィートのグラスロッドに対しても重量バランスはOK。
 
ジャストフィットな感じは私の手持ちでは9フィート#5でしょうか。
 
ハーディーのカスカペディア345などもっと重いですから、160gというのはありでしょう。
 
ちなみに、フルーガーのメダリスト1494と並べてみるとこんな感じ。ラインキャパとして近いところのものです。こうしてみると、メダリストは華奢なリールです。(それが魅力かもですけど)
 
にしきたトレーディング・サーモンリール6
▲左:フルーガーメダリスト1494  右:サーモンゲーム CLA 3/5
 
■クリック(ドラッグ)
 
このリールはクリック音がかなり細密な感じで、見た目と同様全体として精密な雰囲気を醸しています。またスプールの逆転に対してはクリックの強弱が調整可能。左サイドのプレートにあるつまみでこれを調整します。しかし実質的なドラッグは装備されておらず、いわゆるクリックドラッグというタイプ。ラインの出はクリックの強弱と「ハンドブレーキ」(スプールエッジに指を添える)で調整します。
 
そしてそのスプールエッジですが、デザインとして凹凸が付いており、これがもしかしてハンドブレーキに有用と思われます。抑える指にピタっと張り付かずにスムースなブレーキングが可能かもです。
 
にしきたトレーディング・サーモンリール5
 
■総評
 
「サーモンゲーム」という名前に惑わされてはいけません。これは普通に渓流域で#5程度のラインを使う釣りに十分に使えます。大きさからしてその通り。
 
私だったら天川のニジマス管理釣り場シーズンに持ち出す可能性大。大きい魚とやりとり必要ならかなり安心でしょう。ところで不思議にオーバースペックなボールベアリングの両軸受け。ちょっと不思議な仕様ですが、全体として「あり」な感覚です。価格は税込 13,392 円と、仕上がりと機構に対してかなり割安感あり。これってブランドネームが付けば3〜4万円クラスにはなりそうですよ。
 
■追記(2015年12月7日)
 
実はこのリール、サイドプレートにあるドラッグ機構をチラ見しただけですぐに元に戻したのがうかつでした。
後になってその画像をよく見ると、ドラッグのツメがダブルになっていて、本機では片方のツメのみが作動しており残りの一方は遊んでいる状態。
 
サーモンリールのドラッグ機構
▲手前のツメがON、奥側がOFFの状態。(実はORVISのCFO似でもある)
 
これは、すなわちドラッグのデフォルト強度が二つのツメのON/OFFで調整可能ということ。強いドラッグ(というか強いクリック)が必要であれば両方のツメをON状態にすればよし。これはツメをクリっと回転させることでON/OFFの切り替えが簡単に完了。
 
このことは、手持ちのリールではフルーガーのメダリストで何か似たような物を見たなと、脳裏にかすめた映像が蘇って全体像を思い出しました。
 
メダリスト1492のドラッグ機構
▲フルーガー メダリスト1492 実質的に今回取り上げたリールと同じ理屈
 
それに伴い、本リールでは左右回転の入れ替え不可というスペックですが、実質的には正逆回転の規定はないかもしれません。
 
追記としての考察
 
ちなみに、私が手にしたモデルでは、右手巻き逆転時にはクリックが硬くなるというセッティングでしたが、件のツメのON/OFFの場所を入れ替えると正逆どちらも同じクリック強度になりました。もしかすると正逆回転でクリック強度を変える思想は本来はなかった可能性あり。
 
正逆回転でのクリック強度の違いは、ツメの押さえに使われている板バネの形状によって決まる感じ。ですので、自分で板バネの形状をいじると、正逆回転で同じクリック強度にしたり、逆回転で硬くしたりと、微調整可能と思われます。
結論として、もしかするとこのリールは「右巻き、左巻きチェンジ不可」という基本スペックは、完全に正解とは言えないかもです。
(また、蛇足ではありますがメダリスト1492の正逆回転のクリック強度もツメを押さえるスプリングの形状によって決まっています。)
 
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