フライフィッシング備忘録

時々シングル・アンダーハンドキャスティング探検隊 Flyfishing Notebook
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アンダーハンドキャスティング研究 バックストップの謎を解く

今回の記事はシングルハンドのアンダーハンドキャスティングにおける「バックストップ」に関する考察。(アンダーハンド・キャスティングの基礎シングルハンド編)

例により、ヨラン・アンダーソン氏のDVDを見て研究している一素人の見解です。

このキャスティングにおいて「バックストップが大切」ということがTIEMCOのサイトでもDVDの中(マニュアルの方も)でも語られます。

しかしこれっていったいどういう意味か、何を意図しているのかわかりにくいと思ったことはありませんか?

タブン・・・ここってかなり、理解のネックになってないでしょうか?

バックストップの謎
▲ロールキャストと似た絵ですが動作に共通点はありません。
 ちなみに、ラインはすべて水面上の「空中」にあります。

今回は私なりにこの「バックストップ」の謎を解いてみようと思います。
■基本のキャストにバックストップが見られない

このバックストップをわかりにくくしている原因のひとつは、なんのことはないDVDの基本編での動画を使った解説にありではないかと思います。

だって、どう見てもDVD基本編にある実際のキャストではバックストップしていないようにしか見えませんよね。

DVDの中で、各ステップの解説にはきっちりとバックストップが入るのですが、それらをつなげた実際のキャスティング動画では普通に見る限りはそれが確認できません。

また、同じ動画のスローモーションに各ステップ名の字幕が出ますが、「バックストップ」だけありません。

正直私は困りましたね・・・どういうこった!

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▼参考資料
アンダーハンドキャスティングの各ステップ

1)リフト
2)ボディーターン
3)ハーフサークル 
4)バックストップ
5)ドリフト
6)リーダータッチ
7)シュート

これらの動作がつながって一連のキャストになる
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■長さが変わるバックストップの時間

できるようになって初めて気づくのですが・・・

実は、バックストップといのは「何秒間」と決めることはできません。状況によってはほぼゼロに近い超短時間であったり、逆に長かったりします。

そして、どうやらDVD基礎編におけるバックストップはほぼゼロに近い超短時間なバックストップだと推測されます。

ドリフトの直前に、ほとんどドリフトの動作に埋もれる形でバックストップが存在します。

なんで、見本の動作が超短時間のバックストップになっているのか?
(超短時間というより、ほぼゼロなんだが)

それは基本動作として確認してもらわんがため、全体としてゆっくりとした動作を行なっているのがアダになり、逆にバックストップが超短時間になってしまった可能性が高いと私は考えています。(ゆっくりの動作ではバックストップの時間を切り詰めないと投げられない)

というのは、ゆっくりとしたリフトやハーフサークルであるほど、リーダータッチまでに、キャスターの動作とラインの動きにタイムラグが少ないからです。

もしも極限的にゆっくりなハーフサークルをすれば、バックストップして待っている間もなくリーダータッチが起こってしまいます。

更に、DVDの基礎編では使用しているラインがどうやらOPTI CREEKではないかと思われます。

このようにラインのヘッドが短いと、よけいにゆっくりとしたハーフサークルが可能になり、バックストップが縮まってしまいますね。

■長いバックストップが必要なときとは?

それはキャスターの動きとラインの動きのタイムラグが大きいときです。

端的な例としはN字ピックアップや素早いスパイラルを行なったとき。

それから、長目なラインを呼び込むときです。

ピックアップ〜ハーフサークルで速いライン操作を行なうとロッドの曲がりが大きくなり、ラインは常にキャスターの動作を追いかける形でついてきます。動作とその結果に大きなタイムラグが生じるわけですね。

そう、このタイムラグを埋めるのがドリフト寸前のバックストップです。最終的には、これなしにはアンダーハンドキャスティングが成り立ちません。

バックストップする時間的な余裕が少しでもあるからこそ、ドリフトができるわけです。

バックストップは、実はDVDで基礎編の次にある応用編をつぶさに見れば発見できます。

基礎編でなく応用編のほうがバックストップを見られるという、なんとも皮肉な状態です。

(いきがかり上やむなしでしょうか)

追記:
応用編の最後に見られる「ロングキャスト」でまあまあ長いバックストップがわかります。

■練習方法の留意点

DVDの基礎編にあるような遅い操作を行なうときも、とりえずバックストップをちゃんと入れた動作で一通り練習されることお勧めします。

このとき、バックストップの時間は多少オーバーなことになってラインが着水したとしても、それは最初のうちは気にしないのが良いと思います。

というのは、練習初期の段階でバックストップなしで投げることに慣れてしまうと、本当にバックストップが必要なときにそれができないことになるからです。

最初の段階では、とにかく動作のステップを覚えましょう。

リフト〜ハーフサークルしたときのラインの動きを注意深く観察してください。ハーフサークルが完了してからどれくらいのタイムラグでラインが自分の足下に飛んで来るか?

どれくらいの速さでハーフサークルを行なうと、どんな速さでラインが飛んで来るか?

繰り返し練習し、自分の動作とラインの動きの関連を観察すれば、適切なタイミングと長さのバックストップがわかるようになります。

そうしてN字ピックアップやスパイラルピックアップで速い動作を行なうようになれば、いやおうなくバックストップの必要性に気づくことになると思います。

最後にひとことで種明かししますと「バックストップの役割は」・・

「ドリフト&リーダータッチできるまでラインが飛行してくるのを待つ」状態です。
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この記事に対するコメント

ちわーっす
奥が深いwebですね 見習わなきゃ^^
自分は年数は長いですがまったく理論は
無視しちゃってますんで
釣れたらいし釣れなきゃそれまでよ
って感じです 最近は老眼が進行しておりますんで
フライ交換さえメンドクセーって
ずぼらな奴です いろいろ参考にさせてくださいね
taka | 2007/06/09 9:12 AM
ぼ、僕もローガン来てます。

釣り場にも一応老眼鏡を持って行ってますが、小さいフライはもうほとんどヤマカンでラインを通してます。

老眼鏡をかけないと巻けないようなフライを巻くからいかんのです。

そのうちサーモン釣りしかできなくなるかも。
Yujiro | 2007/06/09 7:27 PM
同じくローガンです。
といっても、目の焦点調節が弱った近視なのでメガネを外すと虫眼鏡状態なのでなんとか助かっています。フライを巻くときは、ゼットライトに巨大虫眼鏡を縛り付けたものを使っています。

バックに余裕がない藪沢でロッドを利き手方向に半円を描くような感じにゆっくり振って低く大きなループをサイドに作り、テンションを維持したままフォワードキャストすると、ほとんどバックスペースなしでキャストできます。
最近藪沢で多用しているのですが、これってアンダーハンドキャストなのでしょうか?
ふりーすとん | 2007/06/12 9:35 PM
>ふりーすとんさん

巨大虫眼鏡、買おうかな〜といつも思います。

ふりーすとんさんが説明されますキャスト、フォワードキャストの瞬間にはリーダー部分付近が水面に残り、最終的にオーバーヘッドとほとんど変わらないループが前に伸びれば、アンダーハンドの原理そのものだと思います。

このキャストって誰に習うでもなく、本で知るでもなく、意外に自然に身についているベテランの方が多いように思います。特にバックがない薮沢で鍛えられた方に多いかも知れませんね。

(たぶん、テンカラの人も似たようなことを)

ベテランの方々は「○○キャスト」なんて型にはまらず、実用上自然にされているようですね。

アンダーハンドはこの原理を中核にすえて応用することで、ピックアップしたフライをフォルスキャストもなしに一発で90度も違う方向へ投げちゃうとかをやっちゃいます。流れのあるところではこれむちゃくちゃ楽です。いや、これすら自然にする人がいますね。
Yujiro | 2007/06/13 5:46 AM
こんばんは。yujiroさん、私は今日、講師:ティムコ 近藤氏を迎えたアンダーハンドキャスティング講習会に美濃へ行ってきました。解りやすい講習でした。シングルハンドの5番とダブルハンドの9番が練習竿でセットされていました。OPTI CREEKは非常に投げやすく欲しくなりましたが少し高いですね。ダブルハンドはアンダーハンドで簡単にフルラインが出てびっくりです。雨の中でしたが近藤氏の丁寧な説明で、皆さん熱心に聴いておられました。今度は関西に来て欲しいとお願いしました。
フリック | 2007/06/24 10:07 PM
>フリックさん

おお!うらやましいですね。私も実は講習会に行こうかどうしようかと迷っております。

OPTI CREEKはよさげですね、触ったこともないですが(確かに高いっす)。私はとりあえずMulti#2を使ってますが、どうも魚のサイズにしてはバットが強すぎ(40upも楽ですが・・)。OPTI CREEKまじ考え中。「ディープアクション」と表現されるこれって、もしか私好みかもと。
Yujiro | 2007/06/25 7:57 PM
とりあえず、ラインからということで、9番のオプティスティルウォーターラインOSTWF-F WF9Fとマルチリーダーを注文してみました。週末がたのしみです。竿はLOOPがないのでマキシマとメルビンで試してみようと思います。
フリック | 2007/06/25 11:47 PM
>フリックさん

OSTWF-F WF9Fということは、ヘッド長で10.4mですよね。つーことは、一般ロッドの番手で#9がまんま合うというところでしょうか。

低番手のOPTIシリーズラインになりますと、ヘッド長が極度に短くなり、LOOP以外のロッドをラインに合わせるのが難しげです。

ちなみに、Multiの#2ロッドは一般ロッドの#3以上に硬いです。
Yujiro | 2007/06/26 1:43 AM
やはりバックストップは、凄く大事だと私も思います。オーバーの時もバックストップ・ドリフト・とラインの重さを感じたらシュート!!その感じでアンダーも練習を重ねたら、今では飛距離もかなり出るようになりました。ティムコの近藤さんのお陰です。(6回のご指導)今はオプティスティルオーター7#10F使ってますが、LOOPのロッドはオーバーでも、アンダーでも飛ぶし、ばれない、今までの中で最高のロッドです。
クイ | 2007/07/27 10:07 PM
こんにちはクイさん。

>オプティスティルオーター7#10F

うお!、これは本格本流&止水攻めですね。

スティルウォーターということはヘッドもかなり長めなライン。これってかなり練習しないとアンダーハンド難しいでしょうね。

私の場合マルチシリーズ8f、オプティークリークライン#2で渓流の経験しかありませんが、いやマルチの方の竿もこりゃかなりイケてるように感じております。私好みの「ショックアブソーバー入り」という雰囲気。繊細だけど踏ん張りどころがあるといいますか。実はオプティシリーズのロッドも興味津々で買っちゃいそうなんですが・・・

そういえば練習用に買ったつもりのアドベンチャー9f5〜6#ロッドが寝たままで使い道物色中。これをウエット専用にして釣れる河を探したいという感じでしょうか。

ところで、オプティクリークラインのような極度に短いヘッド(6m強)だと意識的なバックストップなしにチカラずくでとりあえず投げられちゃうということがありげです。

近藤さん直伝とはうらやましい限りです!

そういえば近藤さんも9fの竿+オプティストリームラインだと基本キャストではバックストップほぼゼロのようですね。

▼ここに近藤さんのレッスン動画があります。
http://www.ffmedia.net/podcast.htm
Yujiro | 2007/07/27 11:30 PM
私の場合は、ヘッドで切ってランニングラインにしてます。20〜30ヤード位ならそれほどバックストップは気にしなくても出るでしょうけど、40〜50ヤードとなると、しっかりバックストップを意識しないと、オーバーの様なタイトなループでいかないですね。
クイ | 2007/07/28 3:16 PM
↑クイさん

そそ、ロングキャストほどバックストップ必須。確かにオーバーヘッドのバックキャスト
と似たタイミング意識がありますね。「待つ」って感じが。

Yujiro | 2007/07/28 5:02 PM
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